猫は安心出来る空間があれば狭くても暮らしていけます。
3歳位まではじゃれたり走り回ったり活発なので、遊べるスペースを作ってあげてください。
また、高い所が好きなので、立体的に行動出来るように猫タワー等も置いてあげるとよいと思います。
爪は猫の武器ですから、爪とぎをします。
家具や壁、柱等で爪とぎをすると、それが習慣になり。いつも同じところで研ぐようになります。
市販の爪とぎや段ボールなど用意してあげてください。
猫にも猫の社会のルールがありますので、小さいうちから人や他の動物に馴れさせておくと飼いやすい猫になります。
何匹か猫を飼われている家は、遊んだりケンカしたりお互いを認識して接することが出来るので、爪を隠したり甘噛みが出来たりと遊び方を覚えますが、1匹だけで飼われていると社会性が不十分になり、見知らぬ人や動物に会った時に攻撃的になったり、臆病で神経質な猫になってしまいます。
たくさん遊んであげて、いろいろな経験をさせてあげてください。
生後1年位を目途に避妊手術、去勢手術をしてあげてください。
発情期がくるとメス猫は大きな声で夜通し鳴くので、遠くからオス猫が集まってきて外でも鳴声がします。
ご近所の迷惑になるうえトイレ以外で放尿をするようになります。これをマーキングと言いますが、その独特な匂いはとても耐えられません。
このような行為も避妊、去勢手術により防ぐ事が出来ます。
オスはストレスから解放され穏やかになり、メスはメス特有の病気も防げます。
お水はいつも新鮮なお水をあげてください。
食事はバランスのとれたキャットフードをあげてください。
猫は肉や魚だけでなく、ビタミン類やミネラルも必要です。
ビタミンCは体内で合成出来ますが、ビタミンAは外から取り入れなくてはなりません。
ご飯等の炭水化物は必要としませんが、エネルギーにはなります。
食塩は犬の半分でよいので、塩分の多い食べ物はあげないでください。甘いお菓子も食べさせてはいけません。味付けは不要です。
動物が生きるのに欠かせない必須アミノ酸にタウリンがあるのですが、人間や他の動物は体内で合成出来ますが、猫にはそれが出来ません。
タウリンは肉や魚に多く含まれており、これが欠乏すると、視力障害や発育不全など心臓や血液の病気になります。
バランスのとれたキャットフードを与えるのが一番よいと思います。
ドライタイプは水分が10%以下しか含まれていないので、新鮮なお水をいつでも自由に飲めるようにしてあげてください。
飲む水が足りないと尿結石が出来やすくなったり、腎臓に負担をかけたりする事が多いので注意してください。
缶詰やレトルト製品は水分が75%程含まれますが、歯石が付きやすいので、ドライフードと交互にあげるのがよいと思います。
室内飼いを徹底させてください。
外に自由に出入りしている猫が、ある日突然断たれてしまい室内に閉じ込められてしまうのは、かなりのストレスになります。
外に出た経験のない猫の場合は、それが当たり前となり、外が危険だということを認識しますので、ストレスも少なくご近所に迷惑をかける事もありません。また、外からの病気や交通事故も防ぐことが出来ます。
猫は本来夜行性の動物で、昼間は寝ていて夜活動する習性をもっています。
現代の猫は、飼い主の生活リズムに合わせて行動しているようです。
予防接種は年1回受けさせてあげてください。
5種混合ワクチン
猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症) | バルボウィルスが原因で白血球が激減する |
猫ウィルス性鼻気管炎 | ヘルペスウィルスI型でおこる猫の風邪 |
猫カリシウィルス感染症 | カリシウィルスによる風邪 |
猫白血病ウィルス感染症 | 白血病から合併症を起こす |
クラミジア症 | 結膜炎 鼻炎 気管炎 |
猫免疫不全ウィルス感染症 | 免疫力が低下するいわゆる猫エイズ 単独でワクチンあります |
猫伝染性腹膜炎 | コロナウィルスが原因で腹膜炎を起こす 予防するワクチンはありません |
子猫は生まれた時は母猫からの免疫があります。
生後2ヶ月頃に免疫力が無くなりますので、1回目のワクチンを接種します。
1ヶ月過ぎた頃、2回目のワクチンを接種します。それから1年に1回接種するとよいでしょう。
予防接種を受けたから100%大丈夫という訳ではありません。70%程度と聞いています。
また、ノミも滴下型等安全性が高く有効な薬がありますので、予防してあげてください。
迷子になってもお家がわかるように、首輪やマイクロチップを付けましょう。
トイレはまめにお掃除してあげてください。
猫はきれい好きなので、汚れていると他の場所でしてしまうことがあります。
ワクチン接種や医学の進歩、バランスのとれたキャットフード等によって、猫の平均寿命は延びています。
現在14歳~15歳位まで元気でいる猫も多くなりました。
人 | 1歳 | 5歳 | 10歳 | 18歳 | 30歳 | 40歳 | 50歳 | 60歳 | 70歳 | 80歳 | 90歳 |
猫 | 3週間 | 3ヶ月 | 7ヶ月 | 1歳 | 3歳 | 5歳 | 7歳 | 9歳 | 11歳 | 13歳 | 15歳 |
猫も長生きしますので、最後まで愛情と責任を持って終生飼養に努めなければなりません。
現在は、動物の愛護及び管理に関する法律により、飼い主責任として
「動物の健康及び安全の保持」
「動物による人の生命等への危害防止」
「動物の飼養等による迷惑防止」
の3点が定めてあります。
一部記載しますと
●愛護動物をみだりに殺し又傷つける者は1年以下の懲役又は100万以下の罰金に処する
●愛護動物に対しみだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行った者は50万以下の罰金に処する
●愛護動物を遺棄した者は50万以下の罰金に処する
等が細かく定められています。